71-80

 

71
「沢本、クラス替わる前にいっとけって。後悔したくないだろ?」
「そして綺麗に砕け散ってこい!俺みたいにな!」
「フラれるの前提かよ…」
盛り上がる同級生たち。

(麻衣子、今日はデートかー…)
友人からのメール確認中の妹。

 

72
「藤宮、あのさ、話があるんだけど…
 …あれ?何だそれ」
「さっき委員会で頼まれた掲示物。貼って回ってるんだけど…」
「メイド…?」
「就職情報、なんでも緊急なんだって。
 …あ、話だっけ?急ぐなら先に聞くよ」
「あ、ああ、それ貼り終わってからでいいよ
 …ここで言うことでもないし」
掲示板の前で同級生と。

メイドさん求人祭り、地味に便乗しました。

 

73
「好きなヤツが居るのは知ってるけど
 どうしても言っておきたくて…」


流れを無視して季節は春、校舎からお花見する二人。

 

74
「沢本くん」
「気持ちはうれしいんだけど、その…」
「――ごめんなさい」
ふられた。

その後、クラスメイトと反省会。

 

75
「長風呂したわね〜、水、飲みなさいよ」
「うん」
のぼせてしまう。

 

76
前回絵↑に

>・・・火照ったら、その場所にシャワーを当てるといいよ!

とあったので。


話が↑と前後しますが風呂で考える妹

関連して、今回の絵を描いたあとに、ふと
「実際、のぼせた時の適切な対処法はどのようなものがあるのか?」
と思い、グーグル先生で調べてみたのですが・・・
風呂でのぼせたとき、急激な冷却はかえって危険なようです。
安全のためにも横になって休むのが一番。あと水を飲む。
冷やすとしたら頭部や足先に濡れタオル程度のものを当てる。
体幹は冷やさず、むしろ湯冷め防止につとめる、とのことです。

>これで残るは淫夢に侵されることか......。


兄「…こいつにそういうネタは勘弁して下さい」

 

77
青空祭。
実にさわやかなお祭りでした。

 

78
「別に嫌いな相手じゃなかったなら試しに付き合っても良かったんじゃない?」
「試しって…。…嫌いじゃないけど、好きだとか、そんな風に見てなかったし」
「でも、奈緒に『好き』って言ってきたんだよ?ときめかないの?」
「それは、うれしかったけど」
週末、友人の家にて報告。

 

79
「ねえ、奈緒…起きてる?」
「ん、起きてるよ」
「あのさ、一つの意見だと思って聞き流してくれていいんだけど」
「うん」
「奈緒、前に『先生と付き合いたいわけじゃない』って言ってたけど
 確かに、そういう控えめな恋もアリだとは思うけどさ…
 相手からも好きだって思われて、自分も相手を好きだって思えて
 あたしはそういう恋の方が、絶対、楽しいと思う。
 あたしみたいに突っ走る必要はないけど…って奈緒はしないか。
 ま、奈緒は奈緒だから、参考までに、ね。おやすみ」
「…ありがとう、おやすみ」
お泊りの夜に。

 

80
「おはよう」
「おはよう」
「沢本くん、髪」
「え?」
「前髪、はねてるよ」
「あ、あああ」
気まずくない安心感。

 

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