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51
クラスの仲間と初詣。
男子は男子、女子は女子でかたまりがちなお年頃。
52
「あれ?みんなでご飯じゃなかったの?」
「あー…用事思い出したから抜けて来た」
初詣の帰り。
妹はこれから友人の家に行く予定
同級生は途中まで一緒に帰る予定
53
「遅くなってごめん。お見舞いに来たんだけど…大丈夫?」
「奈緒…、もしかしてマチ姉から聞いたの?」
「そうそう、マチさんから正月仕事で看病できないからって。
おばさんとマリさんは年末から旅行中なんだっけ」
「…ありがとう。あー…、しばらくマチ姉のタバコに文句言えないわ…」
「あ、あんまり近づかない方が…さっきまで人ごみの中居たから」
友人は新年早々風邪。
54
「ふふふっ」
「な、何」
「へへへ、なんかね、うれしくって。
あたし、奈緒と友達でよかった」
弱ってるときほど本音が出る不思議。
55
しあげはおかあさん
いきなり幼少期描くつもりはなかったんだが、
突然子どもの日常を描きたくなることがあってですね。
56
「一家の大黒柱さまだぞ、文句を言うな」
「うるさい!智広と奈緒がマネをしたらどうするのよ!」
家族風景(むかし)
←の絵の頃は40歳手前のビール腹というかメタボの前兆?な体型。
現在は白髪で完全なメタボ体型の50代親父。
寡黙にみえて実はそうでもない、家ではおちゃめなお父さんです。
おまけ→呼称が「おにいちゃん」から「ちーにぃ」に変わった瞬間。
57
「そろそろね〜、ふふふ
今年は奈緒の応援に徹することにしたから」
「けほっ…、あー、もうそんな時期だっけ…」
2月に向けて。そんな女子高生。
58
「はぁ…麻衣子はりきってたな」
(先生の彼女になりたい、とか…
考えたこともなかったから、よくわかんないし)
(…どうしたいのかな、わたし)
けれどドキドキする帰り道。
59
「何?告白してないだと!何のために追いかけた!?」
「別に告白しに追いかけたわけじゃねえよ」
「そんな奥手な沢本くんにうれしいお知らせ!
奈緒、彼氏はいないって言ってましたー」
「よかったな!」
「気になる人もいないって言ってたけどね」
「眼中にないな、沢本」
「……」
やっぱりバレてた同級生。
60
友人の家で
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