31-40

 

31
父ちゃん一人いなくても店は大丈夫だって!
あたしがいるんだから。
だから早く病院行っといでって!

 

32
これでついに薬デビューだねえ、父ちゃんも。
血圧の薬くらいで何弱気になってんのよ、母ちゃんに笑われるよー。
あ、夕飯準備したからね。冷蔵庫の中。
え?あたし?これから飲み会だからー。
もー!そんなんじゃないっつってんでしょーが!

父一人、娘一人。

 

33
「久し振りだねー杉田くん、仕事から直?」
「そうなんだよ。職員会議とかあってね」
「あはは、ネクタイ姿似合ってるじゃない」
「おうおう、杉田!ほら、明日休みだよな?飲め飲め」
「ああ、ありがと。いやぁ、久々にみんなに会うなあ」

週末、高校時代の友達4人で飲み会。

 

34
かあちゃんといっしょじゃないとねれないもん!

遠い昔。


←は描く予定のなかった絵です。が、子供が描きたくなって!
酒屋の娘さんのお母さんは他界されています。
見上げる子供の視点ではなく、あえて見下ろす親の視点。
いろんな意味で戻れない時代です。亡くした人も含めて、大切な思い出。

あと、時期がハロウィンだったので、他にも絵を描きました。
3人でハロウィン
ちまい妹と友人(幼稚園児時代)
ハロウィンよりクリスマスに劇をするのが一般的だというのはスルー。

 

35
飲み会終了。

 

36
化粧台で遊んでたら母ちゃんに見つかった。
怒られるかと思ったけどそんなことなかった。
口紅つけてくれるって!少しドキドキするよ!

 

37
帰りが遅い。

 

38
「何ご機嫌斜めなのよ。昨日はちゃんと日付変わる前に帰ったじゃない」
「ふん、何が日付変わる前に帰った、だ。
 良い年した娘が朝帰りの一つや二つせんほうが心配だわい」
「うそうそ、強がってるね。あ、父ちゃん薬のみなよー」

裏面の文字、反転するはずなのに反転してないですね…



おまけ:いきなりすぎる友人漫画
結構前に描いたものを公開し損ねてました。

 

39
「ちょ…!焦げ臭いと思ったら父ちゃん何してんの!?」
「お前こそなんだ?窓から見えたぞ、男と一緒に帰るなんぞ」
「あのね、杉田は友達。買い物帰りに一緒になっただけだし。
 てか、母ちゃんが退院するまであたしが料理番だって昨日決めたでしょ?!」
「…ふんっ、不良娘のくせに張り切りやがって。魚を焼くぐらい俺にもできる」

 

40
「父ちゃーん、ただいまー!今日は鍋だよー」
「……」
「父ちゃん、回覧板回ってきたよー」
「……」
「父ちゃん、いるなら返事くらいしなよ」
「ふん…お前も成長したな」
二人暮しになってからはや数年。


追記:31〜40の酒屋の娘さんの絵は、描き始めた当初に想定していたものとは
   違う方向へ進んでいってしまいました。
   なんか途中で違う絵入れてみたり、やっぱここは違うな…とか思ったり。
   とりあえず今回は区切りも良いのでここで締めます。
   一応、先生が出てるので本編として保管しました。

 

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